1)首都圏の墓事情
 墓地周囲の景観、その内部の墓域の整然性は、墓選びの重要ポイントとなります。

 そのため開発霊園を始め、寺院墓地および村墓地も、周囲の環境にマッチした墓地が求められていることから、各墓地管理者は順次時代に合わせた墓地区画改良を試みています。
 宗教法人が運営する場所   住民共同管理
 ①寺院の境内墓地  ②法人が管理する開発霊園  ③村墓地
 本堂と住居そして墓地があります。  墓地と管理棟があります。  墓地だけです。
 江戸時代の檀家制度が始まった頃より、寺院内に墓地をつくり、寺と信徒を繋ぎ、かつ戸籍管理も担う形の墓で、家父長型墓が主流となっています。  首都圏への人口集中が始まり、墓地用地補足が見込まれた頃から、宗教法人を中心に造成した霊園です。しかし、前途のように首都圏では新規霊園開発は困難です。
 寺院より遠隔地にある村民が、寺院管理のもと、土地を共有して作った墓地です。
・.「墓じまい」等の空き区画や、新規に墓地区域を拡張した場合で、区画の選択の自由は少ないです。
・.檀家制度に加入する条件が付く場合もあります。
 交通の便が良くないところでは開発済み霊園に空きは見受けられます。販売区画内での場所および構造の選択と、宗派を問わないなどの自由度はあります。  空き区画の販売で選択の自由は少ないです。マンションと同様に管理組合への加入条件が付きます。
4)墓を選ぶポイント

(参考):人口密集地での墓地用地確保の難しさ

 墓地がきれい  自作①手作り感  自作②オリジナル感 ⇒墓使用者
       
 ●恐怖感の一掃  ●女性が作り、管理する墓地 ●植込みの作り変えが簡単

●参拝をしたくなる墓
 ●縦、横の家系全体集合

■ 電車、バス、そして歩いて行ける場所を選ぶ
   (これからは墓参りをする人のうち、運転免許証を返納した人が増えるため)

■ 自動車を利用せざるを得ない程の遠隔地の場合、
   時空を超えた法要として予め「大人の七夕カード」をつくり
参拝するスタイル
   の墓参り方式もあります。
 

 

新規墓地は、墓地埋葬法という法律に適合した場所以外は、設けることはできません。

 ■この法律には環境保護の視点から立地場所に制限が設けられていて、計画区域はその周囲110m以内に学校、病院、老人福祉施設等があってはいけません。
 
■この条件に適合しても、周辺住民の理解と同意が必要とされます。
 

■さらに計画区域で設置できる墓石の数は、1,000~2,000基が限界であり、収納骨数も4,000人程度と、今の老人人口を考えると、数・場所の点から人里の離れた地域以外では、墓地確保は不可能です。

結論)
縄文時代からのDNAを受け継ぎ、サークル墓を原点とし、後継者の懸念も払拭できる、合同墓形式を採用することを薦めます。

***yumekatukai***

3)墓の構造比較
分類  評価  説明 
 1.家父長墓  △  
このタイプの最大の課題は、継続性です。
男子直系相続を基本としているため、女系家庭、子供がいない家庭、生涯独身者等の墓を管理・相続していく人が不在になることです。
古くは鎌倉時代、江戸時代から続く名家であっても系統・管理が途切れることがないと言うのは少なく、墓地の隅にうず高く積まれた廃墓も見られるのが現状です。
ただし、現在でも事業で財を成した人、社会活動で栄華を極めた人、有名墓地の空きを待ち望んでいる人などもいます。

2.納骨堂   □  
都会での墓確保、周忌法要での遠隔地からの参拝困難の問題を考え考案された街中にある墓の一形態です。ビル全体が墓地であり、マンションのように建て替え問題を潜在的に抱えていることもあり、推奨は難しいです。

 3.合同墓   ◎  
2,000骨程度まで収容可能な墓で、外観は古墳時代に戻る形態から、斬新なアイデアを誇る外壁を持つ合同墓や樹木葬と同様な思想を持った合同墓まで在ります。
縄文時代から続く日本人の自然崇拝思想とアイデンティティを引き継ぐ形態として、共同体意識を持って利用することを薦めます。

 4.樹木葬  〇  
海洋散骨同様、自然の中で眠りたいと思う人のために考え出されて墓形態です。寺院管理墓地内にあることが多く、かつ小さい区画とはいえ場所確保も困難で、一施設あたり100骨程度と、今日の墓需要数を賄うのは難しい規模です。

 5.海洋散骨 ×  

美しいサンゴ礁が広がる海、想い出の海原での散骨を想い浮かべている人が多いと思いますが、現実は厳しいです。地球環境規模での海洋汚染防止の考えから、散骨は自由にできません。東京湾の場合でも季節が限られ、場所もお台場、晴海桟橋付近の河川水が放流される水質汚染に問題を抱える一角の指定区域でしかできません。
 ①寺院の境内墓地  ②法人が管理する開発霊園  ③村墓地
江戸時代から続く土葬を中心に区画された家父長墓群と、火葬対応の新しい墓地区画が混在していますが、墓地全体の清掃は、行き届いています。 専従の清掃員が居て、管理も良く奇麗です。 土葬から近年の火葬に対応するように、周囲の環境に配慮した墓地区画改良が行われいますが、個人管理が原則のため墓地の手入れは不足がちです。
 〇  ◎  △
・墓地の景観
・墓の後継者

これが、最大の問題です。

1)墓は歴史を語るため、墓を守る人、継ぐ人が求められえます。

2)そのため、世代という区切りが単位となります。(江戸時代から続く等)

3)墓は子供世代、孫世代等の戸籍も表現し、かつその内容を他人も知ることができます。

4)墓の形態として歴史的にも家父長墓が、庶民が採用できる墓でした。

5)時代は「核家族化」へと進み、家父長墓を継ぐ世代が途切れる時代となりました。

 1)孫の代までいる  ・長男(直系相続)

代々の栄華な家父長墓を継ぐ.。ただし女系家族は継続が困難

 
 ・次男、三男等  

ふるさと合同墓
(直系以外の女系を含めた自由なファミリーの集合体として使う)

 
 

2)子供世代まで

  (3~5人)  小型墓、芝型墓地(樹木葬)  
 3)独身ないし子供が無    

・合同墓 + 樹木葬

・納骨堂

・散骨

 
・墓を作れる場所
2)墓参りのしやすさと場所
・墓参りのしやすさ

「首都圏の人口密度図」